ドレキグラム
2010・7・24
3年目のドレキグラム。毎回毎回面白すぎる、フットボールアワー単独コントライブ。
最近お笑いライブは、井本が出てないものは行かなくてもいいかな〜ぐらいのスタンスになりつつあり正直お笑いファンとはとても言えない状況だったんだが、フットの単独だけはこの先も絶対に行き続けることを誓う。
珠玉のコント達
- OPコント
- 伊臥喜一郎記念館
- 日本のへそ
- 灰色の街
- 息子
- WHY
- バイバイ
去年一昨年はわりとネタの好みがはっきり分かれたんだが、今回は「1番面白かったネタは?」と聞かれてもとっさには答えられないぐらい、どれも甲乙つけがたい面白さだった。
1本1本の緻密な作りこみと2人の安定した演技力でどのネタも奥行きのあるドラマを見ているよう。なにこれすごい。
漫才があれだけ面白いというのに、コントまでもこのクオリティってどうなっているんだ。チケットはもっともっと大争奪戦になってもいいんじゃないかと思うんだけど、コント師としての力はそこまで認知されていないんだなあ。惜しいような気もするけれどおかげで毎年余裕で良席を取れるわけだし、このままでいい。私の宝物ライブにしたい。
敢えて選ぶとすれば印象的だったのは「伊臥喜一郎記念館」「日本のへそ」「息子」「灰色の街」全然選べてない。
「息子」はオカマになった息子が父親の元に女性の姿で現れカミングアウトするシーンから始まるのだが、そのカミングアウトの内容が「オカマではなくおなべになりたい」という更にもう一歩進んだ設定。おなべになるためにまず女性の体になり、女性として男性に憧れるというスタンスを選択した息子の複雑極まりない心境。
「立ちションできることが当たり前だと思っているような男にはなりたくない」「胸がないことが当たり前だと思っているような男にはなりたくない」男性が当たり前のように享受している安楽さを敢えて一旦否定し、わざわざハンデを作ってから臨もうとするその姿勢、その発想に驚嘆。ふ、深い。
後藤の「驚きつつもわりとすんなり受け入れてしまっている柔軟なお父さん」像も大変良かった。のんちゃんの不可解かつ複雑な思考に対して「何差路の交差点や!!」というつっこみが好きだ。言葉選び上手いわー。
「伊臥喜一郎記念館」のセットや設定の作りこみも凄い。右腕が異様に長い→ゴールキーパーとして活躍というその展開。守護神伊臥の名をほしいままにしつつも時々ペナルティエリアから手が出てハンドを取られてしまうことで引退を余儀なくされる、って。そして喫茶店をやっていたことから最後のブーブークッションでのオチにつなげる。しかもこのオチは終演後のロビーにまで持ちこんでいた。何故ルミネのロビーにガードマンがいるのか。何の解説もないまま、食パンの横に立つガードマン。私も写真を撮るまでその意図に気づかなかった。え、あれはネタだよね?
「日本のへそ」日本のへそ、日本のアナル、日本のみぞおち、日本のふくらはぎ、日本のセカンドバッグ、では日本の左乳首はどの市か。名乗りをあげたライバル市はそれぞれ乳首の地位を獲得するため、桜を植えたり黒豆を作ったり。のんちゃんの発する「黒豆」「ふくらはぎ」の響きはそれだけでおかしい。最後の乳首の触りあいには悶絶した。
「灰色の街」ネタ中に唐突に始まる副音声。ストーリー上重要な小道具を忘れ、かわいい客をガン見し、オナラを散らし、スタッフに照明が当たり、演技中に幕が閉まり、とそもそもDVD化できるレベルではない舞台の自分達解説。これも面白かったなー。
最後の「バイバイ」は恒例となったしつこいロングネタ。始まってすぐに、ああこれが最後のネタだなと気がついたw
EDトーク、日本のへそネタ中の乳首の触りあいで後藤の触り方がへたくそだったとのんちゃんw「全然きいへんなあ」と思ってた。反してのんちゃんにガチで触られた後藤は元々乳首が弱いせいで立ちはじめたそうwwwこの触りあいは東京公演でのみ披露。
大阪ではもう1本ネタが多かったようなので、そっちも見たかった!!残念!東京公演はDVD収録のためきっかりぴったり2時間で終わった。
しかし感想書くために思い返していたら猛烈にまた見たくなったよドレキグラム。来年は大阪東京2公演行くのもアリだな、これは。そしてDVD購入しよー